リンパ管の機能低下は組織の線維化を引き起こし、不妊症をはじめ、心不全、肺線維症など多くの疾患の原因となっています。同社は、リンパ管の機能再生を強力に推進する細胞群とその分泌成分を特定し、大量製造する基盤技術を有しており、これらの分泌成分を利用し、胚が着床する子宮内膜の線維化を改善する新たな治療法の開発を現在進めています。これにより着床率が向上し、不妊に悩む方々の妊娠の可能性を高めることが期待されます。不妊症はヒトに限らず畜産分野においても深刻な課題となっており、ヒトと畜産動物の双方を対象とした不妊治療製品の開発を通じて、生殖機能の改善によるQOLの向上と、社会経済的損失の低減を目指します。